第8回権利擁護事例検討会を開催しました(R6.1.18)

今回も会場のみの開催となり、20名の方に参加頂きました。

今回の事例、「お金を散財してしまうため、周りに騙されないか心配な方の支援」について意見交換を行いました。

本人にある程度判断能力があるのであれば、本人の自由な経済活動を制限することは難しい。ただ、浪費と言うより資産運用に近いお金の使い方をしているとも見受けられるので、安全な資産運用のために、専門家から助言をもらってはどうかというアプローチは試す価値があるかもしれないと言うことになりました。資産や収入の全貌が把握されていないようだったため、専門職が関与することでそういった部分も明らかになるかもしれません。
福祉職はお金がある人への支援力が弱いのではという意見も出され、なるほどと感じることもありました。今後も他職種が連携し、いろんな意見が出される中で、支援のきっかけがみつかる事例検討会でありたいと思っております。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

弁護士によるミニ解説は、「自筆証書遺言」について説明して頂きました。今までも相続や遺言について解説していただいたことがありましたが、
権利擁護センターに寄せられる相談の中にも、遺言書についての相談も目立つため、今回はピンポイントに、遺言の中でも「自筆証書遺言」について解説をしていただきました。
作成が簡単な反面、遺言書として成立するための要件もあるので、押さえておきたいですね。作成前に法律専門職に相談するか、法務局の自筆遺言書保管制度の利用をお勧めしたいです。

当センターでも第3木曜日の午後に弁護士無料相談を開催しております。お気軽にお電話にてお申込み下さい。