鈴木 大地

すずき だいち

センター長

プロフィール

特別養護老人ホーム施設長、地域包括支援センターセンター長、また通所および訪問等在宅サービス等、約22年間、社会福祉士として高齢者福祉を経験し、障がい者福祉、医療、地域福祉、福祉教育の実践にも取り組んできました。
令和2年10月より、海部南部権利擁護センターのセンター長(理事)に就任しました。

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 海部南部権利擁護センターのセンター長の鈴木大地です。

 NPO法人海部南部権利擁護センターは、弥富市、蟹江町、飛島村の3市町村が協力して立ち上げたセンターで、センターには2つの機能があります。1つ目は、認知症、知的障がい、精神障がいなどにより、判断能力が十分でない方が、住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせるように、本人の権利や財産を守り、本人の意思を尊重した生活ができるよう支援する成年後見支援です。2つ目は、3市町村内にある障がい者相談支援事業所と連携し、行政とともに障がい者やその家族の方の支援をチームで行う障がい者基幹相談支援です。

 介護保険制度とともに高齢社会を支える制度として2000年に誕生した成年後見制度ですが、利用契約方式の導入に伴い、成年後見制度の利用支援は不可欠なものとなりました。認知症高齢者だけでも2020年には600万人を超え、その数はさらに増加すると推測されており、成年後見人制度の普及・啓発は急務といえます。しかし20年以上経過した現在でも介護保険制度のように普及していないのが現状です。身寄りや資力がない人も含め、成年後見制度の利用を必要とする人誰もが制度を利用できるようセーフティネットとしての制度周知等の利用支援の基盤づくりを進めることが必要です。

 また地域では、地縁・血縁の希薄化により、判断能力が不十分な高齢者・障がい者が虐待や悪質商法被害など深刻な権利侵害を受ける事例が多く見受けられます。高齢や障がいなどによって、虐待などの権利侵害をはじめとするさまざまな生活の困りごとや、不安を抱えている人々の権利がまもられるよう、住み慣れた地域での権利擁護支援の充実・強化が強く求められていると考えます。

 センターでは成年後見制度の普及・啓発・相談等をすすめていき、十分な支援を受けていない高齢者や障がい者の人々のため、住み慣れた地域で暮らし続けることができる環境をつくれるよう努力をしてまいりますので、是非、皆様のご支援とご協力を賜りたくお願い申し上げます。 今後の認知症高齢者の増加や障がい者の親亡き後問題など、増大する権利擁護や成年後見ニーズへの対応も視野に入れ、地域の皆様のご要望にお応えすることができるよう、職員一同尽力していきます。高齢者の方、障がいのある方だけでなく、困っていることがありましたら是非とも気軽にご相談ください。また、センターの運営には、住民の皆様、関係者の皆様のご協力も必要不可欠です。センターの運営にお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。