第6回権利擁護事例検討会を開催しました。(R6.9.19)
今回の事例検討会は、「近隣トラブル」をテーマに金澤弁護士に解説していただきました。
よく見られる近隣トラブルの事例として、騒音トラブル、ゴミ出し・悪臭トラブル、ペットに関するトラブル、境界線トラブル、理由もなく難癖をつけられるトラブルがあげられました。ゴミ出し・悪臭トラブルは、いわゆる「ゴミ屋敷」の問題があります。最近、多いのは、理由もなく難癖をつけられるトラブルだそうです。近隣トラブルを解決する際の注意点として、直接話し合うことは避け、証拠を残すことが大事だそうです。
近隣トラブルに関し、重要なキーワードとして「受忍限度」という言葉があります。これは、社会生活を営む上で我慢するべき限界のことを示します。すべての生活騒音が、違法になるわけではなく、一般生活上の受忍すべき限度を超えているかどうか判断し、その限度を超えた場合に違法といわゆる『受任限度論』がとられることになります。
参加者の皆さんは、自分のお持ちのケースで近隣トラブル関することを質問されたり、具体的に裁判で訴えた場合を想定して話されていました。自分の身の回りにあっては欲しくないトラブルですが、生活していたら巻き込まれる可能性があるので、対処法を覚えておくとよい研修会となりました。
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